2026.02.19

ひとりごと

外国人採用のはじまり(H28年当時の人事編)

平成28年、サンテックで外国人採用(技能実習)がスタートした当初、
人事もまた、はっきりとした正解を持たないまま走り出していました。

「どこまで会社が関わるべきなのか」
「何を決めておけばよいのか」
「これは現場に任せていいのか、人事がやるべきなのか」

制度も前例も十分ではなく、判断基準が曖昧なまま、
その都度考え、対応していくしかない状況でした。

実は当時、人事(総務)として一番大変だったのは、
入管手続きそのものよりも、生活まわりの準備でした。
アパート探し、生活用品の手配、防寒具はどこまで会社が用意するのか。
「これは会社がやる?本人に任せる?」
そんな判断を、一つひとつ手探りで決めていたのが実情です。

書類関係については管理団体のサポートがありましたが、
それでも社内には決まった書式やフローがなく、
雇用契約書や賃金の考え方も、今ほど整理されていませんでした。
最低賃金改定への対応や賃金変更のタイミングに戸惑い、
後から差額を支払うことになったケースもありました。

現場からは、
「このやり方で合っているのか」
「誰に聞けばいいのか分からない」
という声が上がり、人事としても
“窓口が分かれていることで、かえって分かりづらくしてしまっている”
という課題を感じるようになります。

こうした経験から、
・対応を属人化しないこと
・窓口をできるだけ一本化すること
・会社としてやること、本人に任せることを明確にすること
の必要性を強く意識するようになりました。

そこから少しずつ、人事の役割も変わっていきます。
現場の善意や頑張りに頼るのではなく、仕組みで支える方向へ「調えていく」。
過剰な支援が後の不公平感につながること、
ルールがないことで現場も人事も疲弊してしまうことを、H28年当時の経験から学びました。

現在のサンテックは、当時と同じ状態ではありません。
受け入れの考え方も、支援の範囲も、事務フローも、少しずつ見直しながら整えてきました。

H28年当時の試行錯誤があったからこそ、
今、人事として大切にしているのは
「制度をつくること」ではなく、「ちゃんと運用できる形にすること」です。
現場で使えない制度は意味がありませんし、
誰か一人が無理をし続けるやり方も、長くは続きません。

外国人採用に限らず、人が関わることに完成形はありません。
状況に合わせて見直し、調え続けること。
それが、H28年の経験を経た今の人事のスタンスです。

2026.02.19 Satoko