先週の会社見学の質問応答で、「どうして香川を選んだんですか?」という質問をいただきました。
私はいつも「うどんが好きだからです」と答えています。もちろん本当ですが、それだけではありません。ここで暮らすなかで出会った人たちや、日々の小さなできごとが、少しずつ私の中で“香川への愛着”になっていった気がします。
つい先日、社長とインドネシア出身の社員と一緒に「あなぶきアリーナ香川」で開催された「インドネシア×香川 交流会」に参加しました。私はこの会場に行くのも初めてでした。
ちょうど瀬戸内国際芸術祭の時期で、会場周辺では多くの観光客の姿がありました。
その景色を見ながら、ふと一年前、香川に引っ越してきたばかりの自分を思い出しました。
あの頃は、目に映るものすべてが新鮮で、通る道にも「初めまして」の気持ちを抱いていました。でも今では、少しずつ知っている場所が増えてきて、地名や風景が「自分の日常」と重なるようになってきました。
交流会の中でも、特に印象に残ったのは、穴吹学院の学生さんたちが手がけたインドネシア産のコーヒーとチョコレートのブランドです。
その中でも、インドネシア国旗の図案をモチーフにしたロゴがとても素敵でした。
主張しすぎない、でもちゃんと意味のあるデザインで、そこから「ちゃんと文化を理解しようとしてくれてるんだな」という気持ちが伝わってきました。
こういう小さな工夫って、やっぱりグッときますよね。
「あ、この人たち、本気で向き合っているんだな」と感じていました。
そういえば、以前インドネシアに出張したときのことを思い出しました。
一緒に行ったメンバーの中に、現地でバティック(伝統衣装)を買って、帰国後のイベントで実際に着て参加していた人がいました。その姿を見たとき、「異文化の中に身を置くこと」とか「その土地を知ろうとすること」について、私自身も考えさせられました。
私が香川を選んだのは、本当にちょっとした理由だったけど、
ここで暮らして、いろんな人と出会って、いろんなことがあって——気づけばこの街が「自分の居場所」になっていました。
今の私は、この街でちゃんと「暮らしている」って、そう思えるようになりました。
2025/5/16 Jinyu



