SUNTECHが取り組むSDGs

2030 年の世界を変えるための 17 の目標、SDGs。それらを達成するため、 何をすべきか、何ができるか――持続可能な社会の実現を目指して、私たち は考え、行動してきました。 私たちが製造する熱交換器や巨大なタンクは、汚泥処理施設など人々の生活 を支え、環境問題に取り組む施設に使われています。1000℃を超える環境 で使用される熱交換器は、職人の確かな技術があるからこそ、安心して可動 させる事ができております。 これからも日本のモノづくりを通じて国際社会をより豊かにする為に存在す る shokunin 集団として、地球の豊かな未来のために貢献してまいります。 株式会社サンテック代表取締役社長青木大海

SDGsとは?

持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発の為の2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいる。

排熱を再利用して大気汚染を防ぐ

熱交換器とは、温かい流体から冷たい流体へ熱を移動させる(熱交換させる)機器のこと。 使い方は非常に幅広く、エアコンなどの身近な機器や、工場や環境設備で使用される大型機器、 宇宙空間で使われるものもある。 平たく言えば、熱交換器は熱エネルギーを有効に利用するための機器であって、もっと簡単に言 えば、ものを冷やしたり暖めたりすることを、燃料を使わずに行う機器のこと。 サンテックで製作している熱交換器は、ほとんどが工場で使用される大型機器。 これらは工場やプラントで排熱(何もしなければ捨てられてしまう熱エネルギー)を回収して、 プラント内で再利用するために使われ、燃焼空気の予熱に用いられる事が多い。(空気予熱器)

※大型プラント施設に設置される熱交換器

1000℃の熱量に耐える技術

これらの大型熱交換器1台が1時間あたりに回収できる熱エネルギーは、重油の持つエネルギーに換算するとおよそ200L/hr(1時間あたり200L)に相当する。つまり、この熱交換器1台を利用することで年間約 600,000リットルの原油を節約し、その結果1,400トンものCO2の排出が1年間で削減されている。

製鉄所で使われるような熱交換器は、1台の設備に複数設置(2~8 基)されているので、その省エネルギー効果も大きい。これらの熱交換器のうち、空気予熱器は1000℃を超える温度の排ガスに曝されながら700℃ほどの高温空気を排出する製品で、運転中はその温度の影響で真っ赤に赤熱した状態で運転されている。 これほどの高温域で使われる大型熱交換器を目にすることは稀で、世界中でもこれを手掛けるメーカーは少ない。高温状態で高い耐久性を維持し続けることができる機器の製造には非常に高度な技術が要求されるのがその理由だ。

特殊金属を扱えるスペシャリスト

この特殊な製品を成立させるためには2つの技術が必要である。機器の設計技術と、それを作り上げる製作技術。サンテックにはこの製作技術がある。 機器で使われる特殊金属の溶接、材料の特性(硬い・ 柔らかい、脆い・粘い、など)を理解した上で加工ができる技術、何より、全長15m・外径3mにも及ぶ大型機器を数ミリ単位の公差内で作り上げる加工技術が無ければ、設計側が要求するスペック通りの機能を発揮する熱交換器を製作することはできない。

with GLOCAL MIND

サンテックのSDGsへの取り組みは製品の機能によるものだけではなく、それを作る確かな技術と、それを次の世代へ伝えていくという事である。2021年春に竣工した「SUNTECH LEARNING CENTER」 生産力の向上のみならず、世界各国から研修生・実習生を招き入れ、日本のものづくりの技術を学んでもらえるようにという思いから名付けられた新社屋・工場。 サンテックが持つ職人としての技術と心を、香川の地で学び世界に向けて広げていく。 環境問題への取り組みだけではなく、産業の発展や雇用に関する問題に取り組み、よりよい世界を目指して、これからもサンテックは活動していく。

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