COMPANYという言葉の意味。 ~ミャンマー進出への4 年 ~

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GLOBAL VISION#03

MOOZ&COMPANY
香川に本社を構え、ステンレス製のタンクや熱交換器、圧力容器などを製造するSUNTECHと、同じく香川に本社があり、電機・機械・食品・乾燥といった分野で設計から製造・メンテナンスまで自社で行う高い技術を持つタカハタが合弁で出資し、ティラワ経済特区(SEZ)に立ち上げたMOOZ& COMPANY MYANMAR

初めての「ものづくり」

日本の職人仲間として認められたNay Lin Htet(ネイ リン テッ)とPhyo Ko Ko Win(ピヨウ コ コ ウィン)の2人は、ものづくりの技術と精神を学び習得することで、色んな仕事を任されるようになっていった。
2人を中心としたチームが初めて取り組んだ製品作りでは、同じチームになった職人はもちろん、完成時にはサンテックの職人全員で記念写真を撮るほどに、最早無くてはならない存在に成長していた。
彼らの成長は、同時に日本の職人達も成長させ、よりよい職場環境作りなど、会社にとっても大きな成長を遂げる事に繋がっていった。

巣立ちの時

かけがえのない仲間となった2人ですが、海外技能実習生が日本で学ぶ事のできる期間は原則として3年間。
とうとう別れの時はやってくるのだった。
2018年11月。
Nay Lin Htet(ネイ リン テッ)とPhyo Ko Ko Win(ピヨウ コ コ ウィン)が実習期間を終え、ミャンマーに帰国することになった事を受けて、社員全員で送別会を行った。
2人は最後に日本の職人達に日本語で3年間を振り返り話しを始めた。日本に来たばかりの頃から、技術や精神を学び、職人達との絆が生まれ、初めて自分が任された仕事をしたことやこれからの事。15分程度だっただろうか。まだまだ流暢ではない彼らの日本語での言葉に社員一同涙が止まらなかったが、涙を浮かべながらも笑顔でふたりを送り出したのだった。

未来につなぐ職人魂

これまでミャンマーでは技能実習生として国外で学んだことを、帰国後に生かす仕事が無いとう事実があった。
多くの若者がせっかく学んだ技術を活かせず、全く別の仕事をやっていたのである。
青木はミャンマー訪問時にその事実を目の当たりにし、「この国のため、この国の人々の為にも自分にできる事をしなければ」という使命感で満たされていた。
そこからミャンマー進出を決意し、2019年。ついに完成したのがMOOZ & COMPANY MYANMARなのである。

別れを惜しまれながらも母国ミャンマーに帰国した2人。
現在はMOOZ&COMPANY MYANMARでリーダーとして現地で採用した人々にサンテックのものづくりを伝えながら、日々製品の製造に励んでくれている。

このカタチこそがサンテックの目指す「日本のモノづくりを通じて国際社会をより豊かにする為に存在するshokunnin集団である」ことなのだ。

サンテックはこの企業理念を持ち続け、常に学び行動することをやめない職人集団で有り続るのである。